仕事に没頭しがちなサラリーマン&サラリーウーマンの皆様。
こんな経験はないでしょうか。
あと関係する他の部長陣はこの件把握している?
(部長にOKもらうことしか考えてなかった…)
(それじゃ間に合わんぞぉぉぉ!!!)
せっかく頑張って資料準備したのに、段取りが悪くて頓挫したり、結果的に印象も損ねてしまったり…。
そういう時、毎回「次からちゃんとしよう」って思うのに、結局バタバタで忙しいと忘れてしまいますよね。
そんな方に向けて、マインドマップを活用した簡単でスマートな解決策を紹介します。
マインドマップとは、テーマを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げていく表現方法です。
そもそもスケジュール管理のツールではないので意外かもしれませんが、仕事の段取り(ロジ)といった抜け漏れない対応が求められる場面では効果的なのです。
私はIT企業で人事企画課長をしており、関係者が複雑な案件が多いため、もはやマインドマップが手放せません。
そんな経験からリアルな事例も交えつつ、イメージが沸くようにノウハウ共有していきます。
この記事を最後まで読んでいただければ、ゴールを見据え、プロセスを想像し、事前に必要な手配ができるようになります。
目的のアライン
目的のアラインについては、前工程「仕事の目的を押さえる」を解説した記事でも最後に触れていますが、段取りをする上で超重要なので再登場となります。
本記事で取り上げるお題は以下の通りです
部長「ジョブ型の雇用制度を導入しなければならない。来月の役員会で決裁するので、すぐに準備して欲しい。」
はじめにヒアリングをして、マインドマップで思考を整理して、本当の目的はこれじゃないかと特定する。
その上で、目的から手段までをストーリーで語り、仕事の発注者(=部長)とアラインするのだ。
今回のケースでは、以下のようなことが握れていればOKです。
- この仕事の目的は事業拡大を見据えた人材確保という認識だが、合っているか
- アルバイトの採用は難しいため正社員での採用を検討している認識だが、合っているか
- この仕事の肝は、量(採用数)と質(スキル)を両立できることを前提に適正な人件費を見極めて制度設計することである認識だが、合っているか
関係者の洗い出し
目的が明らかになったので、次に考えるべきは関係者、つまり「この案件に絡むのは誰か」です。
特に「この案件を承認するのは誰か」というゴールが重要です。
今回のケースでは、まず直属の上司である「人事部長」、そして全社的に影響する案件なので「社長」の承認が必要そうですね。
しかし、本当にそれだけでしょうか?
私の場合、以下のように考えます。
この案件が承認された時、
- 他の部門に影響はないか?
- 他の部署に影響はないか?
上記でイメージしづらい場合は、
- 承認者(社長)は、判断する時に何を気にするだろうか?
- 承認者(社長)が判断を渋ったら、誰の後押しが欲しいか?
その上で担当取締役(=常務)に一次承認をもらっておけば大丈夫かな。
あとは経営企画部も通しておいた方が、社長に安心してもらえると思うな。
そんな風に関係者を洗い出すと、以下のようになります。
マインドマップで考える際、「部門」といったグルーピングを用いたり、「部内⇔部外」といった対になる要素を打ち込んでみると、漏れがなくなるのでおすすめです。
スケジュールの策定
関係者を洗い出せたら、最後にスケジュール策定です。
期限から逆算し、関係者との予定を仮で設定します。
関係者のマインドマップをそのままスケジュール表に転用することで、検討漏れがなくなります。
事業部門はどうするかな…おっ、ちょうど翌週に事業部長会議があるので、そこで全体共有してしまおう。
そうなると後戻りができないから、経営企画部長の確認を先に持ってこようかな。
こんな具合に、日付をポチポチ入れながら、関係者をまとめたり、前後関係を調整したり、マインドマップなら簡単にできます。
以上、マインドマップを活用した段取り3ステップを解説しました。
このようにマインドマップで構造化しながら考えると、「それならあの人の確認も必要だな」とか「これじゃ日程がタイトすぎるな」という気づきが得られやすいです。
ここまで読んで「自分もマインドマップを使ってみたい!」と思った方には、MindMeisterがおすすめです。
理由は、創造性を促進するような優しいUIと、Googleアカウントがあれば複数人で同時編集できるためです。
3つまでは無料でマップを作れるので、ぜひ試してみてください!